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医療コミュニケーションのすべて

医療コミュニケーションについて調査、紹介しています。高度化・複雑化する医療現場において患者とのコミュニケーション向上の必要性はますます高まっています。医療コミュニケーションの実際とその訓練、改善方法について特集します。

医療コミュニケーションのすべて

患者とのコミュニケーションに悩む医療現場

医療現場では今、何がおきているのでしょうか。

医療技術は高度化・複雑化し、大病院などでは専門医により担当分野がこまかく分けられています。

医療においても生産性の向上が叫ばれ、流れ作業やQC活動といった今まで工場などで行われてきた改善活動を実施している病院も増えています。

一方で、少子高齢化により一人暮らしのお年寄りや、核家族が増え、病気やお薬に対する心理的不安を訴える患者が数多くいます。

医療の分業化が進み、「なんでも診てくれるかかりつけのお医者さん」が少なくなったといわれる現在、医療コミュニケーション向上の必要性はますます高まっているのです。

医者は高度な専門性が求められる職業です。しかしコミュニケーションのプロではありません。

患者とのコミュニケーションが上手くいかないときもあることでしょう。

しかし、患者とのコミュニケーショントラブルがこじれると、「あの医者は常識が無い」などと非難されるかもしれませんし、最悪の場合は医療事故などを引き起こして訴訟に発展するかもしれません。

コミュニケーショントラブルは常に医者が悪いわけではなく、患者の感情に原因がある場合もあります。

人は恥ずかしいことを隠したがる傾向があります。患者にも中には、とっさにうそをついたり、言いたくないことを誤魔化したりする人たちがいます。

そのような患者の性質を理解したうえで、医者は正しく診断し、適切な処置をしなくてはなりません。そのためにも医者には患者とのコミュニケーション向上が必要なのです。もちろん医師の診療においてのみならず、歯科治療において、また薬剤師の服薬説明においてもコミュニケーションの向上が求められています。

このサイトでは医者等が学ぶ医療コミュニケーションの実際とその訓練、改善方法について特集します。

医療コミュニケーションのすべて

医療コミュニケーションとは

病気とその原因
医療とは、人を癒(い)やし病気を治すことです。病気を抱えて治療を必要としているのは人ですし、病気を専門的に治すことを職業とする医師も人です。ですから医療を行うには人と人とのコミュニケーションが必要になります。
歴史
医療コミュニケーション学が正式な学問として医学部、歯学部や薬学部などで教えられるようになったのはごく最近のことのようです。しかし、医療コミュニケーションそのものの歴史は古く、患者を診察して治療する医者という職業の開始と同時に始まったといってもよいでしょう。
患者の感情
病気になった患者は、いろいろな感情を持って医者と相対することになります。時には病気に対して悲観的になり、時には病気を軽視し、あるいは医者を尊敬し、また時として医者を恐れたり、嫌ったりします。
医者の診療
医者は患者を診察したとき、その瞬間で病名を推測し、検証し、判断して、その処方を決めます。医者は患者の容態を注意深く観察し、検査データの変化を見逃さずにチェックしてそのつど判断、処置していかなくてはなりません。
歯科治療
歯科治療では歯や歯ぐきなど、お口の中の治療を専門的に行います。歯科医には虫歯で歯が痛い人たちが多くやって来ますが、歯が痛い患者は時としてイライラしていたり、あるいは非常に不安を感じていたりします。
薬剤師
薬剤師は処方箋にしたがって患者のおクスリを調剤したり、医薬品を直接患者に手渡したり、その他おクスリに関するいろいろな仕事をしたりするために、病院や薬局などで働いています。

コミュニケーションの必要性

医療事故の未然防止
医療事故とは、医療行為によって引き起こされる患者の病気、あるいは怪我のことで、もともと医療行為がなければ引き起こされなかったものをいいます。せっかく病気を治療するために病院に来た患者が、医療事故にあってしまうというのは悲しい話です。
医療訴訟
医療訴訟とは一般に、医療行為の後で引き起こされた不利益について、医療行為そのものが不適切でありそれが引き起こされた不利益の原因だとして患者あるいはその家族、遺族などの利害関係者がおこす訴訟をいいます。
インフォームド・コンセント
インフォームド・コンセント(informed consent)とは、直訳すると「告知に基づく同意」です。これは、医者が治療をする前にあらかじめ患者に十分な情報を伝えて、患者の同意を得るという、医療において患者の意思を主体に置くという考え方です。
高齢化社会
医療技術が進歩し人々の寿命が延びることによって、世の中はだんだんと高齢化していきます。高齢化した社会というのは人々が長生きできるようになったわけですから、それ自体はけっこうなことです。
がん告知
近年、がんの治療は大きな変化を遂げてきました。がんといえども早期発見をすれば治癒可能です。摘出手術も場合によっては短期間で退院できますし、その後何年も通常の生活をすることができます。

教育・訓練

OSCEに向けた教育
OSCEとは客観的臨床能力試験のことで、医学・薬学の学生や臨床実習生等の臨床能力を評価するための試験です。英語のObjective Structured Clinical Examination の略で、通称「オスキー」と呼ばれています。
SP(模擬患者)の活用
医療コミュニケーションの学習および訓練の必要性は高まっています。学生や実習生にとってはいきなり本物の患者と接する前にコミュニケーションスキルを習得しておきたいものです。
ロールプレイ
ロールプレイとは「役割を演じる」と言う意味です。ロールプレイはコミュニケーションの訓練・練習のひとつで、いろいろな立場から受けた印象や気持ちを感じ、自分自身を見つめなおすのに効果的です。
臨床実習
臨床実習とは、実習生が実際に病院や施設などで直接患者さんとの医療行為に立ち会うことでいろいろな経験を身につけることをいいます。実習生にとっては本物の患者さんとコミュニケーションするチャンスです。

今後への課題

医療コミュニケーションの研究
医療コミュニケーションの研究はこれからますます盛んに行われていくことでしょう。医療の高度化、複雑化に伴い、医師・薬剤師と患者とのコミュニケーションの重要性はますます高まっているからです。
大学の役割
医学・薬学でコミュニケーション教育を取り入れる大学は増えています。学生たちが医療現場で患者たちと良好にコミュニケーション取れるためにも、大学の役割はとても重要になってきています。
患者の個性と心理
患者は人間です。人間はそれぞれ個性があります。同じようなことを同じように説明しても、人によって言葉の受け止め方は違います。お医者さんの言うことをちゃんと守るかどうかも人によって違います。

模擬患者とコミュニケーション教育

模擬患者とコミュニケーション教育
模擬患者を活用したコミュニケーション教育が医学、歯学、薬学の大学教育で広まりを見せています。教育の目的と現状、そして模擬患者を活用した教育の今後について考察します。
活用する目的
医療教育や実習、試験、あるいは病院など医療施設でのサービス向上の一環として模擬患者の活用が広まっています。大学教育でも模擬患者を導入することにより、テキストや講義による教育ではなかなか身につかない学びを得ることができます。
なる人の条件
模擬患者は授業や演習、試験などにおいて実際の患者として振る舞い、演技をします。模擬患者を活用する目的はコミュニケーションスキルの向上や試験評価ですから、模擬患者はその目的にふさわしい人がなる必要があります。
模擬患者の実施事項
実際に模擬患者になった場合は、どういったことをするのでしょうか。模擬患者になった人はどんなことに気をつけると良いでしょうか。ここでは、模擬患者の実施事項について、順を追って説明します。
演技の質とフィードバック
模擬患者を活用する場として、コミュニケーション教育の授業、臨床前の実習、およびOSCEなどの試験があります。それぞれの状況および目的によって、模擬患者に求められる演技の質は異なってきます。

模擬患者の育成

ルールとエチケット
模擬患者は、授業、実習に参加して患者としての演技や演技後のフィードバック、コミュニケーションに関するディスカッション等に参加します。模擬患者として学生、実習生の教育、育成および試験に参加する際は、守るべきルールとエチケットがあります。
模擬患者の募集と確保
模擬患者を活用した授業や演習、試験を行う場合、まずはその授業や演習、試験で活用できる模擬患者を募集し、確保しなくてはなりません。模擬患者の確保にはいくつか方法があります。
模擬患者の育成
模擬患者を活用することにより、学生・実習生のコミュニケーションスキルを向上させるとともび、医療サービスの質向上にも貢献できると期待されています。そこで大学では模擬患者になる人を確保する必要があります。
演技チェックと指導
模擬患者を募集し、育成するといよいよ授業や実習、OSCEなどで模擬患者を活用していくことになります。実際に活用していくと模擬患者によってそれぞれ演技に幅があることがわかります。
OSCEに向けた計画的育成
OSCEのある期末になると、安定した演技ができる模擬患者をまとまった人数分だけ確保する必要がでてきます。大学によっては地域住民から募集して模擬患者として育成することもあります。

模擬患者の活用

授業での模擬患者の活用
コミュニケーション授業で模擬患者を活用することで、学生のスキルアップだけでなく大学授業そのものに新たな変化をもたらすことができます。教師と学生という視点だけでなく、模擬患者という新たな視点が加わるためです。
効果と課題
模擬患者をコミュニケーション教育に活用していくことで大学教育にはいろいろな効果があらわれます。また、模擬患者を活用した教育には大学個別の、あるいは共通の課題もあります。
コミュニケーション教育の今後
医学、歯学、薬学の大学で模擬患者を活用した医療コミュニケーション教育が行われるのはとても好ましいことです。医療において患者とのコミュニケーションの重要性はますます高まってきているからです。

医療コミュニケーション関連アイテム

医療コミュニケーション関連の本
医療コミュニケーションに関連した本を調査、紹介しています。医療コミュニケーション向上の必要性はますます高まっているのです。 医療コミュニケーション関連の本特集ページです。
模擬患者関連の本
模擬患者に関連した本を調査、紹介しています。医療コミュニケーション向上の必要性はますます高まっているのです。 模擬患者関連の本特集ページです。
OSCE関連の本
OSCEに関連した本を調査、紹介しています。医療コミュニケーション向上の必要性はますます高まっているのです。 OSCE関連の本特集ページです。

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