技術を進歩させるには、正しい事実と信頼できるデータに基づいた議論が必要です。事実に基づかない議論やデータを見ない行動は、かえって技術を退化させたり、人々の生活をより悪い方向に向かわせる恐れがあります。技術のよりどころとなるのは、事実の把握と信頼できるデータの収集です。間違ったデータを使ったり、事実を歪曲して議論しようとする者は、社会とその技術の進歩にとって有害です。
技術を進歩させたいのであれば、人々は正しい事実と信頼できるデータに基づいて正しく議論することを学ばなくてはなりません。事実と異なる情報や信頼できないデータでいくら議論しても、正しい結論は導かれません。間違った前提条件で正しく議論しても、間違った結論が導き出されてしまうからです。
ただ弁論だけが上手い人、言葉巧みに人をダマすのが得意な人は、社会にとって有害です。間違った結論ばかりがもてはやされるようになれば、社会は間違った方向に突き進んでしまいます。
有益な技術の進歩を実現するには、正しい事実を把握すること、信頼できるデータを集めること、そして合理的で正しい議論をすることを学ぶ必要があります。正しい前提条件で正しく議論すれば、より正しい結論が導き出されやすくなります。
世の中にはウソがあふれています。事実と異なる間違った情報があふれ、正しくないデータが出回り、間違った結論を主張する人々も少なくありません。
そのような人々の中には、意図的に世の中をダマそうとする人たちもいます。あるいは、たとえウソをつくつもりはなくても、間違った結論を信じ込んでしまう人たちもいます。
大切なのは、他人の言うことをただ鵜呑みに信じ込まないことです。そのためにも、かならず事実やデータを確認する習慣を持ちましょう。そして、自分たちが正しい事実と信頼できるデータに基づいて正しく議論できているかどうか、自己チェックを怠らないようにしましょう。