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地球は開いた系である

地球は開いた系です。閉じた系ではありません。地球は外界とエネルギーのやりとりがあるだけでなく、場合によっては物質のやりとりもある系です。ですから、エネルギー問題や環境問題を考えるにあたっては、地球が開いた系であるという前提を間違えないことが大切です。エネルギー問題や環境問題が取り返したつかなくなると叫ぶ人たちの中には、あたかも地球が閉じた系、場合によっては孤立系であるかのように考えて発言している場合があります。

地球は開いた系である

一般には孤立系とは外界とエネルギーおよび物質のやり取りが無い系、閉じた形とは外界とエネルギーのやり取りはあっても物質のやり取りは無い系、そして開いた系とは外界とエネルギーおよび物質のやり取りがある系を言います。
地球は主に太陽からエネルギーを受け取り続けています。また赤外線などによって地球から宇宙空間にエネルギーが放出されているといわれます。日中に気温が上がるのは太陽から受け取るエネルギーが大きいため、夜中に気温が下がるのは宇宙にエネルギーを放出しているためと考えることができます。
地球の表面に住む私たちは重力で拘束されていますから、ついつい地球が閉じた系だと思いがちです。でも必ずしも外界である宇宙空間と物質のやり取りが無いわけではありません。
宇宙空間には隕石、デブリ、あるいは何らかの物質が浮遊していて、ときおり地球に落ちてきます。また何らかの理由で、地球上の物質が重力の拘束を離れて宇宙空間に放たれることもあります。
太陽からエネルギーを受け取り続ける限り、地球上のエネルギーが枯渇することはありません。太陽が燃え尽きてしまわないかぎり、地球上からエネルギーが無くなってしまうと考える必要は無いでしょう。
また地球上に与えられたエネルギーを適切に活用すれば、環境を維持し改善していくこともできます。環境のために人類の活動を止めるのではなく、環境のために人類は適切な活動をすべきです。エネルギーの活用方法が適切であれば、環境がさらに悪化することはありません。
地球は開いた系であるとの前提に立って考えれば、前向きで先進的なエネルギー政策や環境対策のアイデアも浮かびやすくなります。人類の活動をストップさせてしまうような有害な環境運動に参加するくらいなら、もっと前向きにものごとを考えることが大切です。


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