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発電しない・蓄電しない・電気を使わないの「脱電気」をめざそう

電気の利用拡大は環境破壊やエネルギーの浪費をもたらします。環境問題やエネルギー問題の解決を目指すのであれば、発電しない・蓄電しない・電気を使わないの「脱電気」を目指すのが最も効果的です。一般世間で言われている「脱炭素」を推進すると、かえってエネルギーの浪費や、環境破壊を促進するおそれがあります。環境にやさしく精神的に健全な生活を過ごすために、いますぐ「脱炭素」から軌道修正して「脱電気」を目指しましょう。

発電しない・蓄電しない・電気を使わないの「脱電気」をめざそう

電気エネルギーは音や光、熱、物質運動などに変換できる、利用しやすいエネルギーです。利用しやすいがゆえに、エネルギーの浪費・ムダ遣いや環境破壊につながりやすいエネルギーです。
電気エネルギーは雷や静電気など、自然界にもあります。しかし、人間が利用する電気エネルギーは基本的に発電所でつくられます。発電には、石油、石炭、天然ガスなどを使用する火力発電、ウランやプルトニウムなどを使用する原子力発電、風が吹くエネルギーを使用する風力発電、水が流れるエネルギーを使用する水力発電、太陽光のエネルギーを利用する太陽光発電、地下のマグマなどの熱エネルギーを利用する地熱発電、あるいは海洋温度差発電などがあります。
発電は基本的に、熱エネルギーや運動エネルギーを電気エネルギーに変換するものです。
エネルギーは変換すると損失が発生します。とりわけ熱エネルギーや運動エネルギーから電気エネルギーに変換する際は大きな損失が発生しやすいです。
たとえば人が、「暖房」のために電気を使うとします。家庭で暖房装置のコンセントをつなぎ、スイッチを入れます。エネルギーの世界では何が起きているのでしょうか?
火力・原子力発電所では燃料が燃やされたり、核反応が引き起こされたりして熱エネルギーが発生し、高温高圧の水蒸気がつくられます。そして、高温高圧の水蒸気によってタービンが回されます。すなわち、熱エネルギーから運動エネルギーに変換されるのです。タービンが回転することで、発電機が動くことになります。そこで運動エネルギーが電気エネルギーに変換されるのです。発電所で得られた電気エネルギーは送電線にて伝達され、また変電所にて電圧などが調節されて家庭に届けられます。そして最後に、家庭で暖房装置によって電気エネルギーが熱エネルギーに変換されるのです。
もともと熱エネルギーだったものを運動エネルギーに変換し、次に電気エネルギーに変換し、最後に熱エネルギーに戻すのです。
このようにエネルギーが何度も変換されることで、変換されるたびに損失が発生します。ですので、暖房という目的のために電気エネルギーを使うのはもったいない話です。
電気エネルギーは損失の出やすいエネルギーです。電気エネルギーを使うのは、「電気エネルギーでしかできないこと」に限定するべきです。
環境の保護やエネルギーの節約をめざすのであれば、まずは発電をしないようにしていきましょう。
基本的には、交流の電気エネルギーは蓄電できません。交流の電気エネルギーを蓄電するには、直流に変換する必要があります。つまり、発電した電気を蓄電するのも損失が発生しますし、蓄電した電気を交流で利用しようとしても損失が発生します。
蓄電をするよりも、燃料や資源をそのままの状態で保存するようにしましょう。
そしで、「電気エネルギーでしかできないこと」以外のことでは電気を使わないよう、生活スタイルを変えていきましょう。
一般世間で言われている「脱炭素」を推進すると、かえってエネルギーの浪費や、環境破壊を促進するおそれがあります。風力発電や太陽光発電は必ずしも環境によい発電ではありません。
むしろ、「脱炭素」から軌道修正して、発電しない・蓄電しない・電気を使わないの「脱電気」を目指していくことが、本当に環境を大切にしたい人の取るべき方向性ではないでしょうか。


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