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研究者・技術者も偏見・思い込みを持ちウソもつく

研究者・技術者も人間です。多くの人間と同じく、研究者・技術者も多かれ少なかれ偏見・思い込みを持っています。また、場合によっては様々な理由で研究者・技術者はウソをつきます。お金が動き、社会風潮や権威による同調圧力によって、技術者といえどもウソをつくしかない場合もあります。私たちは研究者・技術者が言っているからといってそれを真実だとそのまま信じて良いわけではありません。むしろ技術者の言っていることを疑い、その裏にある意図を見抜かなくてはならない場合もあるかもしれません。

研究者・技術者も偏見・思い込みを持ちウソもつく

まず、実験をして、測定データを集める段階から技術者のウソが始まります。研究者・技術者は、自分の考えと会わないデータ、予想から外れたデータを、「これはおそらく測定ミスだ」などと考えて除外してしまう場合があります。彼らがデータを出してきたとき、まずそのデータそのものを疑うべきです。「研究者・技術者が出してきたデータだから正しい」という考えは捨てるべきです。まずは彼らが正直に、先入観無しに測定データを集めたかどうかを確かめる必要があります。
実験研究にはお金がかかります。お金がかかるからには、予算を申請しなくてはいけません。研究者はその実験研究の必要性や意義をアピールして、予算を出してくれる人に納得してもらわなくては、実験研究を始めることもできません。国にしろ、大学にしろ、企業にしろ、実験研究のための予算申請はお金の取り合いです。研究者・技術者は自分の実験研究がいかに有用で意義のあるものかをアピールして、他の研究者・技術者との予算の取り合いに打ち勝たなくてはいけません。中には、予算をより多く確保するためにウソをつく研究者・技術者も出てきます。
予算を確保したら、実験研究が始まります。実験結果があまり思わしくない、その研究への出資者が不満に思うような内容だったら、予算が縮小され、 場合によっては今後の研究予算が打ち切りになってしまうかもしれません。研究者・技術者は、予算を打ち切られないようにするため、出資者が満足するような結果を出さなくてはいけないというプレッシャーを感じながら実験研究を続けることになります。中には、出資者を満足させるためウソの報告を出し続け、研究予算を維持しようとする研究者も出てきます。
研究者・技術者も宗教思想、社会風潮や権威による同調圧力の影響を受けます。宗教は人間の思想や行動に大きな影響を与えます。研究者・技術者が持つ宗教観によって実験データが捻じ曲げられることも珍しくありません。
研究者・技術者といえども、社会風潮に逆らうのは容易ではありません。実験研究の結果をそのまま発表すれば社会の反発を招くのではないか、そう恐れを抱いて、研究結果を発表するのを取りやめたり、あるいはデータを一部隠したり、改ざんしたりして発表する研究者・技術者もいます。
権威による同調圧力は研究者・技術者に大きな影響力を持ちます。とくに、その専門分野の権威と対立するような研究結果は、その分野の学会で発表しにくい傾向があります。逆に、その分野の権威が好むような研究結果は大きく取り上げられやすく、広く知られるようになりやすいです。
私たちは研究者・技術者の発表内容に注意しなくてはなりません。真実を見抜くためには、少なくとも彼らのデータを全て真実だと信じ込んでしまうのではなく、その裏にある意図や背景をよく読み取ることが大切です。


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