食べるスピードは栄養の吸収に関係しているのでしょうか。よく早食いすると太りやすいと言われます。実際、食べる速度と栄養の吸収されやすさとは何らかの関係があるようです。
食事をしていると、食べたものが胃腸で消化・吸収されます。食料に含まれていた炭水化物が体内に取り込まれると一時的に血糖値を上昇させます。食べている最中にある程度血糖値が上昇すれば人は満腹感を感じます。満腹感を感じれはもう食べたいと思わないので、箸をおくことになります。
急いで食べると、血糖値が上昇しないうちに素早く胃に食べものが詰め込まれます。たくさん食べても満腹感が出てこないので、ついつい食べ過ぎてしまうのです。
早食いが太りやすいというのは、血糖値が上昇して満腹感が来る前に胃袋に食べものを詰め込んでしまうのが理由だといわれています。
早食いのもう一つの問題は、食べものがよく噛まれず、しっかり唾液と混ざり合わないで胃に送り込まれることです。咀嚼が不十分な食べものを飲み込むと、胃腸に負担をかけます。胃腸に負担がかかると消化に時間がかかるだけでなく、消化が不十分になって栄養として吸収されにくくなります。必要な栄養素として活用できないにもかかわらず、食べ過ぎて脂肪として蓄積されやすくなります。
栄養をしっかり吸収するためには、ある程度時間をかけてしっかり食事をする必要があります。仕事や勉強もあるのでダラダラ食べるわけにはいかないでしょうが、食事の時間は削り過ぎないように気を付けたいものです。
-食材と栄養
食材にはそれぞれの特長があり、含まれる栄養はそれぞれ異なっています。栄養バランスの良い健康的な食生活をするには、良い食材を選んで食べることが大切です。ここでは食材と栄養についてその概略を説明します。
-調理と栄養
私たちは食材をそのままで食べることはあまりなく、多くの場合は何らかの調理をしてから食べています。ところが、食材に含まれている栄養の多くは調理をすることで失われてしまいます。
-栄養の消化と吸収
食べたものは胃腸で消化・吸収されて体内に取り込まれます。たとえ栄養のある食材を選んで上手に調理しても、消化・吸収がしっかり出来ていないと身体に栄養素が取り込まれないことになってしまいます。
-あたためかた
ビタミンなど栄養素は温めると失われます。食べたものの栄養を失わないためには出来る限り加熱調理をせず生のまま食べることです。つまりあたためるのは体温までにしてそれ以上の温度に上げないのが良いことになります。
-食べる時間帯
食べたものの栄養はそれを食べる時間帯によって吸収されやすさが異なります。同じ栄養素、同じ食事でも適切な時間帯に食べれば吸収されやすく、身体に栄養がしっかり取り込まれるようになります。
-料理の組み合わせ
どうやら食べもの同士ではいろいろと相性があるようです。一緒に食べるとよいと言われる組み合わせもあれば、逆に一緒に食べると栄養になるどころかあまり身体に良くないとされる組み合わせもあります。
-食べるスピード
食べるスピードは栄養の吸収に関係しているのでしょうか。よく早食いすると太りやすいと言われます。実際、食べる速度と栄養の吸収されやすさとは何らかの関係があるようです。
-噛む回数
一口入れたら、何回噛めばいいのでしょうか。噛む回数によって栄養が補給されやすかったり、されにくかったりすることがあるのでしょうか。ここでは噛む回数と栄養について考えてみましょう。
-おかずの種類
栄養バランスを良くするためには、おかずの種類を増やすと良いと言われています。それでは何種類のおかずを食べれば良いのでしょうか。大体どれくらいなら良いという目安はあるのでしょうか。
-肉と野菜
動物には肉食動物と草食動物があります。私たち人間は雑食性の動物、つまり動物の肉も野菜も食べます。さてここで問題になるのは、肉と野菜のどちらをどれくらい食べるのが良いかということです。
-規則正しく
食生活は規則正しくしなさいと言われます。朝ごはん、昼ごはん、晩ごはんの時間は出来るだけ毎日同じにそろえ、同じ分量の食事を食べるようにと言われます。それは一体どうしてなのでしょうか。
-朝食の大事さ
1日3食食べる中でも、朝ごはんをしっかり食べることはとても大事だと言われています。朝ごはんは私たちが1日のスタートを良好に切るためには不可欠です。健康的な生活はまず朝ごはんをしっかり食べることにあります。