遊びとは何でしょうか。どうして人は遊びを楽しいと思うのでしょうか。遊びになると思わず熱中するのに、勉強には身が入らないのはどうしてでしょうか。私たちはどんなことを遊びと呼ぶのでしょうか。
遊びとは何か、とあらためて問われるとはっきりと回答するのは難しいように感じます。私たちはいろいろな遊びを知っています。遊びが楽しいことを知っています。楽しい遊びは何回も繰り返して楽しみます。ところが、楽しかったはずの遊びがだんだんつまらなくなってきます。遊びは飽きるのです。
遊びは勉強や仕事などの「やらされて」やることとはちがい、やりたい時にやりたいようにやることです。
興味を持ち、いつの間にか熱心になり、面白くて時間を忘れるようなこと、それが遊びです。
遊びとはまた、心の余裕を持つことでもあります。遊びがあるから、人生にゆとりを感じることができるのです。遊びを入れることで、人生が自分たちのものであることを確認することができます。遊びとは、精神を安定させて自分自身を取り戻す活動なのかもしれません。
遊びで重要なのは、存分に楽しむことです。遊ぶことが愉快なことだと感じることで、そのことに良いイメージを持ちます。遊んだ体験は良い思い出になり、そのことを何度でも体験したいと思うようになります。そのために特訓し、技術を磨くのもいとわないようになるでしょう。
「遊びたい」。この強いエネルギーを情操教育に使わない手はありません。
-遊びとは
遊びとは何でしょうか。どうして人は遊びを楽しいと思うのでしょうか。遊びになると思わず熱中するのに、勉強には身が入らないのはどうしてでしょうか。私たちはどんなことを遊びと呼ぶのでしょうか。
-人間関係とマナー
遊びは楽しいものです。一人で遊ぶのもいいですが、友達と遊ぶのもまたいいものです。しかし、友達と遊ぶときは危険要素でもあります。楽しいはずの遊びが、ケンカやいじめの原因になることもあるからです。
-ルールの大切さを学ぶチャンス
遊びは始めてみると、けっこう熱が入ります。競争ゲームなどでは、インチキをする人も出てくるかもしれません。しかし、インチキは場を白けさせます。みんながルールを守っているからこそ遊びを楽しめるのですから。
-スポーツマンシップ
子供たちが遊びの中で競争を取り入れることはよくあることです。競争して、勝った子はよろこび、負けた子は悔しがります。勝ってばかりの子が威張り散らすようになると、負けてばかりの子は面白くなくなります。
-チーム対抗戦
遊びも競争や戦いが入ってくるとだんだん熱をおびてきます。より多くの人たちが参加してチームワークが求められるものとしては、チーム対抗戦があります。チームを作ってそれぞれ戦うのです。
-ロールプレイング
情操教育に役立つ遊びとして、ロールプレイングがあります。ロールプレイングゲームは遊んでいて楽しいだけでなく、コミュニケーションを取ったり知恵を絞ったり協力したり友情を培ったりと、社会で必要なさまざまなスキルを学ぶこともできます。
-ディベート
子供のころからディベートに親しみ、ディベートで勝つ訓練をすることでその子供が成長した時に大きな実力を発揮します。子供のころからディベートに親しんだ人は、交渉力や演説力、説得力が得意になります。
-創造・ものづくり
人はさまざまな知恵を出し、想像力を働かせることができます。そうして人はその想像したモノを具現化するチカラを持っています。人類の科学の進歩は想像力とその具現化によって成し遂げられてきたといってもよいでしょう。